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I want to feel LOVING WORLD.

 

本日は、アクリル画・ドローイング展「LOVINGWORLD。」にお越し頂き誠にありがとうございます。

この展示は、去年9月に行った前回の展示から新しく描きためていった作品16点を並べたものになります。

 

前回の展示からいくらか時間が経過して、その中で絵を描きながら感じたことは、

今こうして立っている場所は決して暗くなくて、

誰かの口から語られる行き詰まりではなかったということです。

弱くて薄い自分たちは、すぐに考えることを止めようとするけれど、

解決策が見つからないままでも前に進むことを諦めなければ、

過去の景色は変わっていくんだと思う。

その流れはよく自分たちを暗い暗いところに連れて行くけれど、きっとそれが全てじゃない。

だから結局、そうやって変わっていく景色の中で自分が絵を通して言いたくて、吐き出したい事は、

自分たちにとって持て余すくらいに大変な毎日と、信じることも諦めることもできない世界をどうやったら愛せるかとかそんなことなんだと思う。

そしてそれは誰かにというよりは自分が知りたくて、自分が見たい絵をどうにかカタチにしたいという、そういう取り組みを今までやってきたんだと思う。

結局自分は、自分の声として描いた光に出会いたかった。

だからもし、今自分が光を描くことができるところにいるなら、きちんとおそれずにそれを絵にしないといけない。

暗いところばかりを走って、それこそが世界だなんて自分は言いたくないから。

例えば、こうやって心からの光を描いたとして、

全てが報われるハッピーエンドで終われるほど、自分たちの世界は甘くないけれど、

上手くは生きれない自分たちが、そんな世界をきちんと愛せますように。

 

今回の展示は、個人的な意味合いの強いものとなっていますが、この展示の何かしらが、

たくさんが始まっていくこの季節に、それぞれの始まりを選ぶ糧になれば幸いです。

 

 

2014.4.17 幸山 将大

 

(このテキストは、展示コンセプトを一部修正して転載しています。)

 

date: 2014.4.18[FRI] - 4.26[SAT] 

place: zerocafe

 

[LOVING WORLD. ] 

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